ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって24日で1年です。戦禍を逃れて岩手県洋野町に避難してきた親子は、今なお続く惨状に何を思うのでしょうか。これまで家族を支えてきた北上市在住のウクライナ出身女性とともに親子を訪ねました。
【画像を見る】多くの人に支えられて… 避難してきた双子と母親の思い
去年2月24日、ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始しました。1年が経った今も終わりは見えず、ロシアは今、ウクライナ東部を集中的に攻撃しています。
(ナターリアさん)
「ヘーイ」
「(いつ以来ですか?)4か月ぶり」


ウクライナから洋野町に避難している、ロハチョーバ・レーナさん(47)とレーナさんの子どもで双子のウエノ・セミョンくん(8)とウエノ・マクシムくん(8)。レーナさんは5人家族で、夫のアナトリーさんと長男グリーブさんはウクライナに残っています。
レーナさん親子が洋野町に避難してきた時から生活をサポートしている、ウクライナ出身で北上市在住のトムシンスカ・ナターリアさんと共に家族に話を聞きました。
レーナさんの夫のアナトリーさんは、洋野町出身の元日本兵・上野石之助さんの長男です。レーナさん親子は去年4月、上野さんの長女・ナージャさんとともにウクライナから洋野町に避難し、石之助さんのおいの上野幸夫さんのもとで暮らし始めました。
ナージャさんはその後、ウクライナに戻りましたが、レーナさんは町内の食品製造会社で働いています。また2人の子どもは地元の小学校に通っています。
(レーナさん)
「1年間がすごく早く感じた。ウクライナからのニュースはよくないけれど、日本にいるだけでも安心。だいぶ子どもたちのストレスがあったけど落ち着いてきた」

そんな中レーナさんにとって衝撃的な出来事がありました。