ロシアに連れ去られた子ども「洗脳され再教育も」

こうした中、子どもたちの救出に動く団体「Save Ukraine(セーブ ウクライナ)」があります。
子どもの救出活動を行うセーブ・ウクライナ代表
「ロシアからは44人の子どもを連れ戻しました。さらに去年と今年で、ロシアが占領している地域からは、120人の子どもを取り返しています」

「避難対象の子どもたち」と書かれた車。この車に乗っていたのは、団体によって救出され、ウクライナに戻ってくることができた子どもたちです。
団体のもとには、子どもを連れ去られた親からの問い合わせが…
オペレーター「どうなさいましたか?」
ロシア側に子どもを連れ去られた母親
「知人からこの団体なら子どもを取り戻せると聞きました。娘はクリミアに連れていかれたんです」
電話をかけてきたのは、ウクライナ中部に住む女性。8歳の娘がロシア側に連れ去られたといいます。
オペレーター「同意なく連れ去られたのですか?」
ロシア側に子どもを連れ去られた母親
「詳細は分かりませんが、村のロシア側の協力者に連れ去られたんです」
その後、団体はクリミアの収容施設で少女を発見。連れ戻すことに成功しました。
団体の代表は、子どもたちが送られる施設で「ジェノサイドが起きている」と指摘します。

子どもの救出活動を行うセーブ・ウクライナ代表
「多くの子どもが連れ去られた先で洗脳され、ウクライナ語を話すことも禁じられ、そしてウクライナ人であることを禁止されているのです。強制的に、ロシア人にさせられています」
ロシア語による教育が行われ、ウクライナ侵攻についても、ロシア側のニュースだけが伝えられているといいます。
さらに救助しようとしても、ロシア側に妨害されることが多いと話します。
子どもの救出活動を行うセーブ・ウクライナ代表
「たくさんの困難があります。ロシア側は子どもたちの居場所を変えてしまうのです。救助オペレーションに向かうと、いるはずの場所から子どもたちが消えているのです」