独立メディア「第155海軍歩兵旅団が壊滅か」
神戸学院大学 岡部芳彦教授: 今まで膠着状態に陥っていた背景には、ロシア軍が力を蓄えていた、あるいは動員兵を訓練していた、と言われるんですけれど、一つ興味深いのは、「第155海軍歩兵旅団というのが壊滅した」という話がありまして、戦争が始まったときにキーウ攻略やブチャなんかにも投入されてたんじゃないかと言われ、一度去年壊滅してるんです。そこでまた兵士を集めて訓練をして投入したけど9割ぐらいが戦死したんじゃないか、とロシアの独立メディアなんか言ったりしてます。
―――これだけ見ると、大規模攻撃を仕掛けてるのはロシアなんだけれども、ダメージを受けているのもロシアというふうにも見えます。
戦争1年に向けて、何か戦果を上げたいという意図があるので、かなり無理をして攻撃してるんじゃないか。1916年の話を挙げたのは、第一次世界大戦の末期にブルシーロフ攻勢というのがあり、同じようにドイツ軍を攻撃して、戦闘には勝ったんだけど国内が不安定になって後にロシア革命を引き起こすようなこともあるので、攻勢に出るときは政治的なリスクもあるのも事実かなと思われます。
―――プーチン大統領の頭脳と言われる極右思想家ドゥーギン氏は、「戦いの終わりはロシアの勝利か、人類滅亡の2択しかない」と話しました。岡部先生によると「互いに決定打に欠け、長期化は必至」だと。
ドゥーギン氏はいつも同じようなことを言っていますので、今特に核兵器部隊に大きな動きはありませんので、あまり核攻撃の可能性はないかなと思っています。














