―――「ウクライナへの大規模攻撃は既に始まっている」と、NATOからコメントが発表されました。ロシアは侵攻1年をどういうふうに捉えているんでしょうか?

神戸学院大学 岡部芳彦教授(ゼレンスキー大統領と2回面会 ウクライナから「内閣名誉賞」を授与されモスクワ留学歴も): こういうときはロシアのニュースを見るのが良くて、最近は一部トップニュースで扱うことが多いので、やはり攻勢が始まっているという認識だと思います。

―――イギリスの国防省は、ロシア軍の1日あたりの死傷者数が平均で824人。最小の時期と比べると、4倍以上多いわけです。岡部先生によりますと、「攻撃はひたすら突撃で徴集兵だけでなく、精鋭部隊の犠牲者が急増している。1916年ロシア帝国軍の、世界史上最も致命的な攻撃を繰り返すのか」どういうことですか。

 ウクライナ軍の将校がテレビのインタビューに答えて、「今までこういうふうな戦術っていうのは自分は学校で習ってない」と言い、「歴史の教科書でひたすら突撃ってのはあったけど、そういう攻撃なので自分たちもかなりメンタル的に厳しい」というように答えています。