世界で報告が相次いでいる『原因不明の子どもの肝炎』。4月21日時点では、イギリスなど12の国で、16歳以下の子ども計169人について報告されていて、うち17人は肝移植が必要な重篤な状態になり、うち1人は死亡したという情報があります。そして4月25日には日本でも16歳以下の疑いの患者が初めて確認されたと発表されています。これについて、大阪公立大学大学院医学研究科の城戸康年教授は、「新型の肝炎型アデノウイルスの可能性」や「コロナウイルスが関係している可能性」などが考えられると話します。A型肝炎・B型肝炎・C型肝炎・E型肝炎の違いや、国内での子どもの肝炎の状況など、基本的な情報についても解説していただきました。

肝移植が必要なほど重篤な子どもの報告も


 ーー世界で報告が相次ぐという原因不明の子どもの肝炎。日本でも初めて確認されました。4月21日時点で、今年1月以降にイギリスなど12の国で、16歳以下の子ども169人で確認されているということです。そのうち10人は肝移植が必要な重篤な状態、うち1人は死亡したということです。城戸教授この情報を聞いてどう思われますか?
 「最も驚くことは肝炎が起こることが極めて少ない子どもに肝移植が必要なほど重篤な肝炎が起こったということです。肝移植が必要ということは生命を維持するほど肝臓の機能がないことを意味するので、非常に重篤なことを意味します」

 ーー少ないとされていた子どもの肝炎にこれだけの人がなっているということで、この患者数はかなり多いという印象ですか?
 「捉え方ですけど、これは新しい病気がありますよというよりも、従来の原因では説明できない肝炎、肝臓が壊れる病気が起きて、さらに重篤なものがありますよという意味なので、169人という分母が本当かどうかは全然わかりません。あくまでも疑いで報告された人がその数あったということなので、もう少し軽症な人がもっといるかもしれません」