文科省が教育方法に異議『サポートは支援員さんができるのでは』

去年4月に文部科学省が教育委員会などに出した通知書。それは南桜塚小学校の教育理念を否定するような内容でした。
【文部科学省が出した通知書】
「特別支援学級に在籍している児童生徒については、週の授業時数の半分以上を目安として特別支援学級において授業を行うこと」
文科省は、通知はあくまで「インクルーシブ教育推進のため」としていますが、これに従うと支援学級に在籍する翔太くんが通常学級で過ごせる時間は今の半分以下になることになります。
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なぜこのような通知を出したのか。文科省に取材を申しこむと次のように答えました。
(文科省・初等中等教育局特別支援教育課 山田泰造課長)
「通常級に障がいのある子がいて一緒に学ぶ、もう大歓迎です、大賛成。どんどんやっていただきたいと思います。けれども、我々がわからないのは、なんで1回特別支援学級に在籍させるんですか、と。教諭は1人という前提で国民の税金を使って配置をさせていただいているので。サポートをするんだったら免許がなくても支援員さんでできるんじゃないんですか、と」
教員免許を持つ支援学級の担任が授業のサポートをしている状況は好ましくなく、障がいのある児童が通常学級で学ぶ場合は、教諭ではない支援員がサポートすべきと話しました。
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これに学校側は、支援学級の担任は授業のサポート以外にも、障がいのある児童の入学前の受け入れ準備や、入学後の保護者との連携など業務は多岐にわたるため、支援員だけでは不十分だと訴えます。
(南桜塚小学校 橋本直樹校長)
「1つの学校に一定年数勤める、そういう先生がちゃんといてるというね、この体制が本当に必要なんですね。『クラスに入ってこの子の支援をします。それでいけるのではないですか』ということじゃなく、本当に1人の子どもが学校生活を送ろうと思うと、合理的配慮と言われますけどね、そういう配慮や支援というのが本当に多岐にわたって必要であると」














