岡島百貨店は2月14日、節目を迎えました。
創業180年の歴史を振り返ります。

岡島の創業は今から180年前、江戸時代の1843年(天保14年)。
呉服、両替商などとして歩みを始めました。


1936年、昭和11年に「株式会社岡島」として百貨店の営業を始め、2年後には今の場所に店をオープンさせました。
しかし…


甲府空襲の焼け野原の中、何とか外観を留めているのが岡島です。その後いち早く改修工事を進め、営業を再開しました。

1955年、昭和30年にはレジャーの需要を見込んで屋上遊園地に観覧車を設置。
大勢の親子連れで賑わいました。



当時の岡島を知る従業員は:
観覧車に乗ると、百貨店からはみ出して甲府の街が高い建物がそんなになかったので一望できた。とてもいい眺めだった覚えがあります。

1974年には地上7階、地下2階の店舗に増築。


さらに日本中が好景気に沸いた1980年代、大規模な店舗に改装しました。




当時の映像:
岡島百貨店本店が145年の歴史と伝統を礎に、売り場面積3万2044㎡、全国地方百貨店としては有数の規模を誇ってオープンしました。そして当日は8万人のお客様が、新生岡島百貨店でショッピングを楽しまれたのです。

岡島は甲府市中心街のシンボル的な存在として、賑わいの創出にも貢献しました。
当時の客は:
すごくきれいになってびっくりした。

当時の客は:
(これから岡島に求めたいものは?)これ以上のものはないんじゃないですか。


様々な催事も人気を集めました。

しかしバブル経済が崩壊すると状況が一転。

1990年代後半、甲府西武にトポス‥‥
中心街の大型店が相次いで撤退します。


2000年以降は、郊外の大型ショッピングセンターの台頭や、インターネット通販の需要増加で競争がさらに激しくなり、2019年には甲府駅前の山交百貨店が閉店。

岡島は経営再建の取り組みを続けてきましたが、2022年7月…

岡島 雨宮潔社長:
2023年3月に近隣商業施設のココリに移転することを本日決定しました。
江戸から令和までの180年間、大型店を取り巻く環境の変化を目の当たりにしてきた岡島。

形を変えて存続し、新しい道を歩み始めます。