遺族への誠意ある対応が求められている三幸製菓。
佐藤元保CEOは、11日の供養式を終えた後に遺族らの家を訪ねています。

伊藤美代子さんの遺族は、配られる資料が遺族によって違うことを指摘し、平等な対応を求めました。

「火災のあったF棟の解体の写真、他の遺族に配ったという話もあるんだけど…」
「…良くなかったと思っています。大変反省しています」

佐藤元保CEOはあらためて謝罪し、安全教育を徹底すると遺族に伝えました。

【三幸製菓 佐藤元保CEO】「1、2年という期間で償いが終わるわけではないので、今後もずっと謝罪や償いは続けていきたいと思っています」


火災から一年。
警察の捜査も大詰めの段階です。

【記者レポート 2月1日】「午前9時半です。新潟県警の捜査員が三幸製菓の本社に家宅捜索に入りました」

業務上過失致死傷の疑いで捜査を進めている警察は、2月1日に新潟市北区の三幸製菓本社と村上市の荒川工場に対して、二度目の家宅捜索に入っています。

警察では、安全管理体制の不備や、火災を予見し回避できた可能性などを調べているとみられます。

遺族もこの捜査で、責任が明らかになることを期待しています。

【亡くなった伊藤美代子さんの長男】「会社としてやっぱり責任があると思うんですよね。ちゃんとしっかりと運営していたかとか、しっかりとした対策をしていたかとか…。過去8回も火事を起こしたのに改善していなかったというところとかも含めて、事件としてしっかりとした刑を与えていただきたいと思います」


6人の犠牲。
その命の重みをふまえ三幸製菓には、再発防止の徹底のみならず、誠実に情報を開示できるかどうかが問われています。