繁殖期を迎える前の3月から今の時期にカラスは巣を作ります。

― カラスは常に巣に住んでいない?
杉田昭栄教授
「よく勘違いされるけど、巣を使うのは繁殖期(3月末~6月初旬)だけ。ヒナが育ったら基本的には巣は放棄します。」


使い捨てだからこそ、電力会社とカラスの闘いは毎年、繰り返されています。

杉田昭栄教授
「広島に限らず全国の電力会社、全く同じことで苦労しています。いち電力会社で巣のパトロール・撤去・いろんな小道具の購入を含めて億の単位の経費をかけています。カラスの営巣対策に。要するにカラスと向き合うには手間を怠ってはダメです。来るなというサインを出すならば、彼らにとって“不便な場所”というふうに気づかせないといけないと思います。」


― 杉田教授は、長年、電力会社と共同研究しています。杉田教授によりますと、粘着テープも効果が続かず、嫌いな色も見つからず、足場に敷いたトゲトゲさえ、巣作りに利用されてしまうということです。


― ハンガーを取られないためには…


▽ひもや洗濯ばさみでさおに固定する、または複数個をつなげる、▽近くに風車など、びっくりさせるものを置くことです。ただし、効果は数日しか続かないかもしれません。対策は、ダメ元で楽しみながら気軽にやるしかありません。