リスクも伴うバックカントリー「助けにいく私たちも遭難のリスクを背負う」

 スキー場の最高地点付近、取材した日の午前7時の気温はマイナス8℃でした。「立入禁止区域」という看板が立てられた場所がありました。

 (パトロール隊 茂木翔平さん)
 「ここから先はスキー場の管理区画外になります」

 この先は整備されていないバックカントリー。手つかずの自然を楽しめる一方で、雪崩が起こるなどリスクを伴う雪山です。全国でも遭難事故が相次いでいて、今年1月には長野県で外国人2人が雪崩に巻き込まれて死亡する事故も起きています。うち1人は世界選手権で優勝したアメリカ人のスキー選手でした。

 (パトロール隊 茂木翔平さん)
 「バックカントリー自体がすべて悪ではないと思います。すごく楽しいアクティビティーだと思うんですが、やはりそれに伴って事故もあるので。それがもし起きてしまったときに、それを助けにいく私たちや山岳救助隊の方々も、同じ遭難のリスクを背負って入っていかなければならない」