音声を『電話で話した担当者』に確認してもらった

 今年2月2日、第三者委員会に提出された文書が事実かどうか市長に尋ねた。

 (泉南市 山本優真市長)
 「そのように泉南市教育委員会から話があったということで、第三者委員会を開くにあたっての事務局で整理をされて、そういう話だったというふうに考えてございます」

 文書は教育委員会の報告を基に作ったと説明した。

 では、教育委員会は。

 (記者)「第三者委員会を立ち上げ調査を行いたい旨を保護者に伝えた、というのは正しいですか?」
 (教育委員会 指導課長)「その認識でおりますね」

 担当の課長は遺族と電話で話した張本人である。音声を聞いてもらうと。

 (記者)「訂正するということですか?」
 (教育委員会 指導課長)「…」

 取材の後、泉南市は文書の内容は「事実ではない」と認め、訂正するとしている。

 ただ遺族は、今後も教育委員会が第三者委員会にうその報告をするのではと、不信感を募らせている。

 (母 千栄子さん)
 「(学校や教育委員会が)私たちにどういう対応してきたことによってこの子がどれだけ失望していったかというのを、ちゃんと第三者委員会が調査をして解明していってほしいと思います。そうすることによって真実が明らかになってくると思います」