■マリウポリ“最後の砦”の新映像公開「イースターでも空爆が・・・」
兵士
「きょうは(イースターの)復活祭の日ですが、空爆が続いています」
女性
「ええ、朝はひどかったです、特に朝7時ごろが」
明かりが乏しい地下では、反射板を有効活用しているようです。毛布をめくると、青いビニールを巻き付けた子どもの姿が。

母親
「おむつがないので自分で作りました。子どもの肌が赤くなって、あせもになっています」
女性
「大勢の人が亡くなっているのにロシア軍は私たちを“解放する”と言う。いったい誰から解放するというのか」
■ロシア主張の“解放”は「でっち上げ」東部出身の女性語る
避難者が口にした「解放」という言葉。プーチン大統領に対する、あてつけです。
プーチン大統領
「マリウポリの、解放作戦は成功した。おめでとう」
そもそもプーチン大統領は、独立を一方的に承認した「ドネツク人民共和国」などの“親ロシア派”の地域を、ウクライナから解放するとの理由で侵攻を始めました。しかし・・・。
ドネツク出身 ピスクノーワ・オクサーナさん
「解放でも何でもないです。そもそもなんの圧力もない。でっち上げた話で、誰も苦しんでいないのに解放するなんて、本当にとんでもない話です」
「解放はでっち上げ」だと訴えるのは、ドネツク出身のオクサーナさんです。
親ロシア派の武装勢力は2014年、ロシアの支援を受けて突如「ドネツク人民共和国」を名乗りました。
ドネツク出身 オクサーナさん
「2014年に急に一晩にして状況ががらっと変わって、どこからか知らない軍服を来た人たちが出てきて市の庁舎を占領して、見たことのない“国旗”が出てきて、それが『ドネツク共和国』だとかって」
――周りに親ロシア派の住民はいたか?
ドネツク出身 オクサーナさん
「ほぼいないですね。現地の人たちも住民が、何が独立、何がドネツク共和国かって、不思議に思っていた。例えば市庁舎を占拠する人たちの喋る言葉、地元の人から聞いて『違うよ』って」
「ロシアの侵攻を自分たちのこととして国際社会は向き合ってほしい」。オクサーナさんはそう訴えます。
ドネツク出身 オクサーナさん
「世界が、ロシアにウクライナの侵攻を許したら、ロシアが次にどんどん進むので、次はモルドバなのか、ポーランドなのか。それ(侵攻)がどんどん進むと思います」