欧米が“プーチン氏の恋人”への制裁を回避?

また、アテネオリンピックの新体操個人総合で金メダルを獲得したアリーナ・カバエワ氏(38)についての報道もあります。カバエワ氏はアメリカからの制裁を受ける予定でしたが、土壇場で保留になりました。

その理由についてウォールストリート・ジャーナルには「もし彼女に制裁を加えた場合、アメリカ・ロシア間の緊張を高める可能性があり、攻撃的な方法でプーチン大統領が対応する恐れがある」などと報じています。

実はカバエワ氏、プーチン大統領の恋人だということなんです。2人の間には少なくとも3人の子供がいるとも報じられています。

また、イギリスのザ・サン紙は「2人が同じ美容整形を受けた可能性がある」という報道もしているんです。4月25日のプーチン大統領、顔のむくみが指摘されていました。そしてカバエワ氏のインスタグラムから抜粋した写真をみますと、カバエワ氏も顔が膨らんでいると話題に。2人が注入系の美容整形を受けたのではないかというふうに報じられているようです。

井上貴博キャスター:
このあたりはゴシップ半分というところなのかもしれませんが、プーチン大統領の健康不安説と、カバエワ氏との関係についてどのように捉えればいいですか。

防衛省 防衛研究所 長谷川雄之氏:
逆に健康不安説というのは権威主義国家一般に、広くよく出てくるような話ですので、ちょっとまだ情報が少ないですね。注視する必要があるかなと思います。

その他に少女とテレビに出演のような形で、今プーチン大統領自身が公の場に出てくるということがあるんですけれども、やはりそれは国内に向けた情報かなと思われます。

やはり2000年以降、強いロシアの復活を掲げてプーチン政権というのは国内的な支持を集めてきたわけですけれども、今回のウクライナ侵攻によって、経済成長っていうのは今後なかなか見込めないというなかで、今回、国内向けにこういったプロパガンダをしている。それで国民が納得するかというと非常に難しいなと思っています。

ホラン千秋キャスター:
表舞台に頻繁に出るようになったというお話もありました。なかなか比較は難しいと思うのですが、以前は大体どれくらいの間隔で出ていて、今がどれほど頻繁なのでしょうか。

星浩コメンテーター:
ロシアも色々な記念日がありますからね。その節目節目では出てきますし、最近は東邦フォーラムと言って、東側のシベリアの方でもいろいろなシンポジウムのような時には出てきて、それなりに演説したりしています。急速に表舞台に出始めたということでもないと思いますね。特に少女とのやりとりなんかは、やはり国威発揚といいますか、国内向けのアピールだと思います。