アメリカメディアによりますと、アメリカはウクライナ侵攻を巡り、プーチン大統領の「恋人」とされる元新体操選手カバエワさんへの制裁を土壇場で回避したそうです。理由は「米ロ間の緊張をさらに高める可能性がある」としています。
その他、プーチン大統領に関して、気になることがいくつかあります。ウクライナへの軍事侵攻から約2か月、「プーチン大統領の健康不安説」やオリガルヒ、ロシア富豪の「謎の死」についてなど、専門家に聞きました。
プーチン大統領 表舞台への登場増加 イースターで礼拝出席も

良原安美アナウンサー:
プーチン大統領を巡っては、表舞台に姿を見せる機会が増えているようです。
4月20日、プーチン大統領は東部ドンバス出身の少女とテレビに出演しました。この少女がロシアを称える詩を朗読し、プーチン大統領は「素晴らしい詩をどうもありがとう」とコメントしています。
同じく4月20日、新型ICBM「サルマト」について発射実験が成功したとして、プーチン大統領は「世界に類を見ないものだ。この兵器はロシア軍の戦闘力を高めるだろう」というふうに発言しているんです。
その翌日、4月21日にも動きがありました。ショイグ国防相と会談を行いました。この際、マリウポリの戦況報告を受けて、プーチン大統領は「マリウポリ解放のための軍事作戦は成功した」というふうに発言しています。
そして4月24日、この日はプーチン大統領、イースター(復活祭)の礼拝に参加しました。ろうそくを手に持ち、平和に祈りを捧げました。
そして4月26日、国連のグテーレス事務総長とモスクワで会談が予定されています。
かなり動きが活発になっている印象ですけれども、海外のメディアではプーチン大統領を巡って様々な報道がされています。その報道内容についてみていきます。
手の震えを隠すため?会談中テーブルを握る「深刻な病気の疑い」

良原アナウンサー:
まずは強まる健康不安説についてです。プーチン大統領が21日のショイグ国防相と会談した際、写真のようにずっとテーブルを握っていたといいます。
これについてニューヨーク・ポストが「深刻な病気の疑いがある」というふうに報じました。さらにイギリスの元政治家がSNSで「彼はパーキンソン病にかかっている。テーブルを握っているのは、手の震えを隠すためだ」などと発信しました。
ロシアの独立系メディアは4月1日、「プーチン大統領の別荘に甲状腺がんの専門医などが頻繁に訪れている」と報じています。