
先週、佐世保市内の公園で老朽化したベンチに座った女性が転倒し、ケガをした事故で、3年前にも危険性のある遊具を市が放置していたことが分かり、過去の教訓が生かされなかったと市長が陳謝しました。
朝長 則男佐世保市長「市の管理体制の甘さというものが露呈をした」
この事故は今月20日佐世保市早苗町の公園で80代の女性がベンチに座っていたところ座板が跳ね上がり転倒したものです。

このベンチは去年8月の点検で不具合が見つかっていましたが、市は「使用禁止」の張り紙をしただけでおよそ8か月間放置された状態でした。

佐世保市では3年前にも「重いケガを負う危険性がある」と判定された遊具185基が1年近く放置された経緯があり、公園の安全管理のあり方が問われています。
朝長 市長「過去の事故の教訓というものが生かされなかったということについては深く反省をいたしておりますし、今後起こらないようにしていかなければならない、そのように認識しているところでございます」

今回の事故を受け佐世保市では緊急の安全点検を行い、47の公園でベンチやブランコなど120施設に不具合があることを確認。
ことし7月までに補修するか、撤去するとしています。