金坂さん「最初はえ?私?と思ったが、ここをなくしてはいけないということで」

創業家一族が代々店を継いできた「えびや」は、経営状況の悪化から3年前に民間ファンドの融資を受けます。

その後、先代の5代目が店を退いてからは店主が不在の状態に。
そこで、白羽の矢が立ったのが金坂さんでした。「えびや」を運営する仙台市の企業と縁があり、6代目就任の打診を受けました。
金坂さん「不安が先にあった。どういったところなんだろうと最初は無理だと思っていた」
柳津町出身の金坂さん。14年間、地元の観光協会で働き飲食業の経験は全くありません。

最初は、断ろうとしましたが、“ある気持ち”が胸をよぎったと話します。
金坂さん「大切な伝統をなくしてはいけないという気持ち」

右も左も分からない状況から始まった金坂さんの挑戦。
大切にしているのが“現場主義”です。

金坂さん「お見送りもさせていただいて、お客様に気持ちよくお帰りいただけるように、お客様に感謝の意味を込めてやっている」
心を込めたおもてなしは、お客さんに届いています。
東京から来た人「こちらの部屋がいいのではないかとアプローチがあって予約した。そういうふうにアプローチしてくれるのはうれしい。人から人へつながっていくファンが広がっていくような店だと思う」
