潜水艦が探知されにくい海域 別の元海自幹部の分析は
元潜水艦隊司令官の矢野さんは、屋久島沖は変温層に加えて黒潮が流れるため、「中国海軍にとっては潜水艦が探知されにくい海域」だといいます。
(元海自・潜水艦隊司令官 矢野一樹さん)「黒潮は非常に流れが速いので、非常に複雑な音の伝播(伝わり方)になる。その音の反射が、潜水艦と間違われることもある」
なぜ繰り返す?別の元海自幹部の分析は
かつて海上自衛隊の自衛艦隊司令官だった香田洋二さんは、中国海軍の測量艦が屋久島沖に相次いで侵入する理由について、「季節ごとの水温変化や黒潮の流れを何度も調べることで、将来的に海の状況を予測できる体制をつくろうとしている」と分析します。

(元海自・自衛艦隊司令官 香田洋二さん)「(中国軍は)いつ潜水艦が通れば何%音が伝わるのか、つかむ必要がある。領海侵入は減ることはないと考えていい」
香田さんの分析を裏付けるように、取材後にも、屋久島近くの日本の領海に中国海軍のシュパン級測量艦1隻が侵入したと発表しました。

















