「天才じゃなくなった」それでも泳ぎ続ける理由

努力しても結果が出ない苦しみを知りながらも、池江は練習を止めることはなかった。

「水泳を始めた時から18歳まで積み上げてきたいろいろなものが混ざり合って『あれ』ができていた。でも、自分が天才じゃなくなっちゃったんだったら、努力するしかない」

なぜそこまでして泳ぎ続けるのか。その根本にある理由を、彼女はこう語っている。

「やっぱり水泳が好きだから。どれだけ『無理だ、水泳』と思っても、水に入った瞬間に嫌いって思えなくて…。でも、なんでやっているかって、自分が決めたから。逃げられないし、逃げたくない」

「自分が決めた道を進む」――その強い決意を胸に、池江は「最後」と位置づけた3度目のアジア大会(愛知・名古屋)へ挑んだ。