常人離れしたストイックさで狙う「アジアの頂点」

今年8月、長野県・菅平高原での合宿で、吉田は標高1300mの酸素の薄い環境下でひたすら走り込み、実業団の標準を大きく上回る月間1000kmを走破した。全長21kmのうち18kmまでは決められたペースで走り、ラスト3kmで標高差213mの坂を全力で駆け上がる青山学院名物の「坂道トライアル」でも極限まで身体を追い込んだ。

合宿をともにする後輩の黒田朝日は、「祐也さんは競技の向き合い方のストイックさが常人離れしている。特に夏合宿に行った時、走る距離が祐也さんはめちゃくちゃ多い。真似できない」と舌を巻く。

黒田朝日 選手

また、吉田は練習後にも毎日およそ1時間半以上を身体のケアに費やす。「やらなかったらどうなるかわからないですけど、たぶん1週間ぐらいで故障する。自分の中でコンディショニングの一つ」と語り、面倒くさくないかという問いには「歯磨きと同じ感じ」と事もなげに答えてみせた。

「変わったことをするつもりはなくて。自分が出来る練習を継続して、自信を持ってスタートラインに立つことが、単純だけど難しい。まずは練習を継続していきたい」

自国開催の大舞台でリベンジに挑む吉田祐也。「世界陸上は出ただけという感じだったので、結果を出してこそ嬉しかったと思える。今回金メダルを目指して頑張りたい」と力を込める。挫折を乗り越えたその先に、新たなバースデイが待っている。

(TBSテレビ「バース・デイ」2026年9月5日放送より)