ハード面よりも先に、ソフト面のアップデートを

多目的トイレの場所をレインボーフラッグで分かりやすく表示する、といったハード面の工夫はひとつの前進ではと満島さんは提案しました。

しかし幾島編集長は「それは結局、満島さんが気をつける、我慢しなきゃいけないことがある解決策では。そうではなくて、みんなが我慢しないでトイレを使える解決策を頑張れないか」と問いかけます。

建物という「ハード面」をどう使うかよりも先に、「困っている人がいる」という認識というソフト面のアップデートが必要だ——満島さんはそう考えています。

「LBGTQに関して、いろんな偏見をなくすための啓発が行われていたり、私もそういう講演会をさせてもらったりしているので、そういうところにもっといろんな人が来てほしいし、知ってほしい」

みんなが同じ知識を持って向き合うことができれば、トイレの問題を物議の種とするのではなく、「みんなでどうしたらいいと思う?」という生産的な議論の場に変えていける。

満島さんは、そう信じています。

「この日本社会全体の仕組みとして組み込まれてしまっている、男女に関するいろんな差をなくしていきつつ、性の多様性についても知識を深めることが、一番やらなきゃいけないことなんじゃないかと思います」

【満島てる子】
オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。

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