広がる核の不安…「非合理的な判断は繰り返されている」

米ソが核軍縮に歩み寄った時から30年。

トランプ大統領(2018年10月)
「条約を終わらせ、離脱する」

トランプ大統領は中国が条約に入っていないことなどを理由に、一方的に中距離核戦力全廃条約からの離脱を表明。さらに、米ロ両国の間で残っていた唯一の核軍縮条約である新戦略兵器削減条約も、2026年2月に失効しました。

そして現在、両国は局地戦などを想定し、「使える核」ともいわれる小型化した「戦術核」の開発を進めています。

核の不安が世界に広がる中、「核抑止はフィクション」だと語る湯崎前広島県知事。アメリカによる核抑止なしで、中国やロシアなどと、どう向き合えばいいのでしょうか。

湯崎英彦 前広島県知事
「核抑止ということを強調していくと、エスカレーションもさらに進んでいく。日本が核抑止を強化するというのは、緊張を高める方向に行く。日本をより危険に晒していくだけ。だからこそ、そこに乗らないことがまず第一。対話の糸口というのも常に見つけていく」

核でおどせば、相手も攻撃してこないという「核抑止」。これは現実的だ、という意見に対して湯崎前広島県知事は…

湯崎英彦 前広島県知事
「人間は非合理的な判断をするということは繰り返し起きている。そういう中で、核抑止の世界だけは人間が合理的に判断をするという世界がまだ残っていて、なんで“相手は攻撃しない”ということだけは信じられるんですか」

核抑止は本当に現実的といえるのでしょうか。