核兵器のない世界を願う一方で、聞こえてくるのは、「相手からの攻撃を抑止するためには核兵器が必要だ」という主張です。「核抑止論」について考えます。

被爆から81年…「一日も早い核兵器廃絶を」

ウクライナ・キーウでは、ロシア軍による弾道ミサイルが。ガザやレバノンでは、イスラエルによる激しい攻撃が。世界各地でいまだ戦火が絶えない中、8月6日、広島は被爆から81年目となる原爆の日を迎えました。

こども代表 河野和希さん
「私たちが笑い合っている時にも、尊い命が失われている現状があります」

過去最多、121の国と地域などから5万人が参列する中、広島市の松井市長は…

広島市 松井一実 市長
「世界の為政者のみなさん。市民社会は一日も早い核兵器廃絶を願っています。いったい、いつまで失望させ続けるのですか」

戦争を続ける為政者からは…

プーチン大統領(2024年5月)
「ロシアの戦略核部隊は、常に戦闘準備態勢にある。誰であれ我々を脅かすことは許されない」

トランプ大統領(2026年4月)
「彼ら(イラン)が本来あるべき場所、石器時代へと引き戻すつもりだ」

トランプ氏はSNSでも「ひとつの文明全体が死に絶えようとしている」と、核兵器使用を想起させるような投稿まで行っています。

これまで、核兵器を持つことで敵に攻撃を思いとどまらせ、戦争を抑止するという「核抑止」という考え方は常々語られ、現実的であるといった意見も、しばしば聞かれてきました。