新型コロナの影響で運休していた、高松空港と台北を結ぶ定期便が、きのう(19日)約3年ぶりに運航を再開しました。最も便数の多かった国際線の再開を受け、地元では「観光需要の復活」を期待する声が上がっています。

きのう午後6時前、高松空港にチャイナエアラインの台北からの初便が到着しました。台北からの定期便の到着は約3年ぶりです。ほぼ満席の170人が高松空港に降り立ち、歓迎を受けました。

(台湾からの観光客)「香川県に来たことはないし、すごくいろんな楽しそうなところがあるので今回来ました」
「うどんを食べたいです」

高松空港の国際線定期路線の再開は、ソウル線に続く2路線目で、当面週4便運航されます。記念セレモニーで香川県の池田知事は、「台北線の再開を香川の発展につなげたい」と語りました。

(池田豊人 香川県知事)「いろんな意味での交流を深めてまいりたいと思いますし、当県の経済発展にも生かせるように努力したいと」

免税を知らせるのぼりや、横断幕もちらほら見える、高松市の丸亀町商店街です。

こちらの呉服店では、1日5000円で和服の着付けサービスを行っていて、観光客が日本文化を楽しめます。店では、台北線の団体客を取り込もうと、来月、台北で行われる台湾の旅行会社向け商談会への参加を決めました。

(ふくや呉服店 多田美枝子さん)「台湾から団体で来る方々に、着付けを体験してもらえたらいいなと思っていますけど。ちょっと期待はしてますけど」

香川を代表する観光地のひとつ、栗林公園です。11月のソウル線の再開以降、韓国からの団体客が急に増えたといいます。

(香川県栗林公園観光事務所 谷久利香所長)「おそらく台北便も再開されたら、台湾からのお客さんがたくさん来ていただけるものと期待しています」

22日には香港からのチャーター便の運航も開始され、香川県と海外との往来はコロナ前の水準に少しずつ戻ろうとしています。