樋川教授「成果文書不採択は一概に失敗ではない」

一方で、樋川教授は、「成果文書が採択されなかった」ことを、一概に失敗と判断すべきではないと考えています。

樋川教授は、「(不採択となった背景に)もちろん(厳しい)国際情勢というのもあるんですけれども、NPTの会議において合意が難しくなっていることの背景には、一つは、NPTの締約国の数が、当初と比べて、70年代80年代と比べて、倍くらいに増えている」と指摘します。

1975年に91か国だった締約国は、2010年以降191か国に増加しました。

また、1990年代以降、核兵器国のフランスや中国、冷戦時代、西側・東側いずれにも属さなかった非同盟諸国も次々と参加し、各国の立場や背景が多様になったことで、合意形成はより難しくなったといいます。