“カディロフ部隊”とは一体どんな部隊なのでしょうか。

慶応義塾大学 廣瀬陽子教授
「残虐行為などをした犯罪者も含まれていると聞きます。その残虐性をカディロフ部隊として遺憾なく発揮してくれれば犯した罪は目をつぶると。汚れ役をカディロフ氏がやってくれるのはプーチン氏にとっては便利なこと」
■“TikTok部隊”と揶揄も 毎日SNSに投稿する理由は
今回カディロフ部隊には1つの特徴があります。戦闘の訓練の様子、兵士がダンスしておどけているような姿、ウクライナの町の看板に旗を掲げている姿など様々な動画を毎日SNSに投稿しているのです。そのため、ウクライナ側からは“TikTok軍”と揶揄されています。

なんのために投稿を続けるのか。専門家は“プーチン大統領へのアピール”もあると分析します。
慶応義塾大学 廣瀬陽子教授
「カディロフ氏もプーチン氏なくして今のチェチェンにおける権力の座を維持できないからなんですね。それも全部プーチン氏のお金あってのことです。いかにカディロフ部隊が冴えているのかということを見せつつ、それによってカディロフ氏がさらにプーチン氏の寵愛を受けたいというところになってくると思う」
■親ロシア派“アイドル”の動画には「Z」の文字が
親ロシア派のSNSでは、看護師のような衣装をつけ、踊りながら歌う女性たちの動画が拡散されています。「ビクトリーシスターズ」と銘打ち、ロシアが一方的に独立を承認したルガンスク人民共和国の兵士の妻らが結成したといいます。

ビクトリーシスターズが歌う歌
「この地球には大きい国がある
それは素晴らしい祖国
気概があり豊かで広大な国土ロシア
栄光あれ私の祖国
英雄のことを忘れないで
聖地 勝利した5月 ロシア」
ところどころに現れるのは、やはり「Z」の文字です。


看護師衣装の白い頭巾に描かれた十字のマークの中にもZの文字がありました。