世界最高峰イタリアで磨いた「ブロックアウト」

イタリア北部の街、ノヴァーラ。石川は、この街を拠点に生活している(2026-2027シーズンからはトルコ「エジザージュバシュ」へ移籍することが公式発表されている)。

束の間のオフに訪れたのは、地元の香水ショップだ。お気に入りの香水を選んでいると、店員から「宣伝になるから」とサービスされる一幕も。ノヴァーラでの暮らしも2年目。街を行けば「マユ、マユ!」と声をかけられる、ちょっとした有名人だ。

2023年、22歳でイタリア「セリエA」に挑んだ石川。世界最高峰のリーグで磨いたのは、スパイクを相手ブロックに当てて外へ出す「ブロックアウト」の技術だった。

「海外の選手を相手にしたときに、日本よりも高さのある選手が多いですし。シャットされることも多いので、それ以上にブロックを利用して点数を取ることも意識してます」

それは身長174センチの石川が、世界の高さと戦うための武器だった。2024年、強豪・ノヴァーラへ移籍すると、チーム最多344点の活躍を見せた。

「高いブロックを相手にゲームができていたので、そこの感覚だったり、高いブロックに対しての打ち方は、自分の中で収穫はあった」

強豪チームのエースへと成長を遂げ、迎えた2025年。日本代表のキャプテンとして、初めて挑んだ世界バレー。

「1年目で土台は作っていかないといけない。結果を残せるシーズンにしていきたい」

15年ぶりのメダルを狙う日本代表にあって、石川はイタリアで磨いたスパイクで得点を量産。準決勝を終えて大会最多得点をマークし、日本をメダル圏内へと導いた。

3位決定戦の相手は、強豪・ブラジル。この一戦、石川には特別な想いがあった。