2026年4月。アジア大会開催を控える愛知県内の小学校を、1人の卒業生が訪れた。バレーボール日本代表・石川真佑、26歳。彼女がバレーボールを始めたのも、この場所だった。

「何年ぶりだろう。小学校を卒業して以来…14年?そんなことありますかね」
懐かしそうに校舎を見渡す石川。教室に入ると、サプライズが待っていた。石川が座った机の中にあったのは、14年前に書いた卒業文集。当時のページを開くと、そこには「将来の夢は…全日本バレーボール選手」と書かれていた。

「まさか自分でもそこまでになってるとは想像もしてなかった。自分の夢を叶えられたというか、日本代表に選ばれて活躍できていることは、すごくうれしい」
石川は2019年、18歳で日本代表に選ばれ、日本のエースへと成長。昨年、25歳で日本代表のキャプテンに就任した。
キャプテンとしての初陣となった、世界の強豪が集う最強国決定戦「ネーションズリーグ」ではチームを力強く牽引。しかし、メダル獲得まであと一歩届かず、結果は4位。
その1か月後の世界バレーでも、ネーションズリーグに続き、再び4位に。またしてもメダルを逃した。
「負けてしまった、その事実は変わらないので」

悔し涙の裏には、彼女の人生を大きく変えた、過去のある試合の存在があった。
「やっぱり同じ繰り返しをしたくない。どこかで変えないと、変わらない」
石川真佑にとっての、ターニングポイントとなった一戦。それはどのような戦いだったのだろうか。

















