■かゆみの正体は「ペリオスチン」

強い「かゆみ」が特徴の「アトピー性皮膚炎」ですが、その「かゆみ」の正体を突き止めたと、佐賀大学の出原賢治教授らが発表しました。

佐賀大学医学部 出原賢治教授
「かゆみを引き起こす原因の一つとしてぺリオスチンという分子が影響していることが明らかになりました」

そもそも「アトピー性皮膚炎」とは、どういった病気なのでしょうか。

佐賀大学医学部 出原賢治教授
「かゆみのある湿疹が慢性的によくなったり悪くなったりを繰り返す病気です。さらに、かゆいところを掻いてしまうと皮膚を傷つけて病気が悪化する。そしてさらにかゆみが生じてしまう。そういう悪循環に陥ってしまう」

「アトピー性皮膚炎」でやっかいなのが「かゆみ」。その正体がタンパク質のひとつ、「ペリオスチン」だと判明したというのです。

■期待されるアトピー新薬の開発

この「ペリオスチン」は誰もが持っているそうで、骨の成長に関係してどんな人の体内でも作られるタンパク質なのだそうです。しかし「アトピー性皮膚炎」の患者は「ペリオスチン」が過剰に作られ、この物質が神経を刺激することで「かゆみ」を引き起こすというのです。さらに・・・