ドラフト会議から1か月が過ぎた去年11月。
松山市の愛媛銀行総合グラウンドでは、愛媛MPが来シーズンに向けて秋季練習を行っていた。
この時期のグラウンドは、お世辞にも活気がみなぎっているとは言えないのが現実だ。
1年間を戦い終え、契約満了でチームを去る者、自ら現役引退を決断する者、現役を続けるか迷っている者などが混在し、すっかり姿が見えなくなった選手もすでにいる。
しかしこの日、グラウンドには山田の姿があった。

「来年が最後のつもりで、もう1年頑張りたい」
秋の個人面談で、そう決意を述べたという山田。
その心意気を受け止めた首脳陣たちは、翌シーズンの「副キャプテン」を山田に託すことを決めていた。