島根県松江市出身で、福岡ソフトバンクホークスや横浜DeNAベイスターズに在籍した元プロ野球選手・白根尚貴さん。
指導者として第2の野球人生を歩んでいる白根さんに、今後の夢を聞きました。


去年12月、島根県雲南市の野球場。

白根尚貴さん
「これができたら『きをつけ』の状態から足だけを前に出してあげて」

地元の小中学生約30人が参加した野球教室で選手たちを指導するのは、「山陰のジャイアン」の愛称で多くの野球ファンから親しまれた元プロ野球選手・白根尚貴さん29歳。

白根尚貴さん
「もちろん技術はしっかりワンポイントワンポイント、アドバイスはしていくんですけど、その中で、やっていて面白いなとか、こういうことを変えるだけでこうなるんだ、よくなるんだというのを、身をもって体感してもらって、もっともっと野球を好きになってもらいたいなという思い」

7年間のプロ野球生活で得た経験をいかすため、引退後は指導者の道を選んだ白根さん。現在は、広島県福山市の小中学生のクラブチームで総監督を務めています。

白根尚貴さん
「絞る、絞る、キャッチャーの方にグリップを引いてあげる。下の方を前に向かって、完成」

プロ入り後、肘の再建手術をするなどのケガで野球が嫌いになった時期もあった白根さん。

基本的な野球の技術を分かりやすく指導することはもちろん、身体の成長過程にある小中学生がケガなく野球に取り組めるようにするため、正しい投球フォームなどを丁寧に教えていきます。

参加した選手
「日ごろ意識していないことがたくさんあって、これからそれを試してみてコントロールとかが良くなるようがんばりたい」

参加した選手
「教えてもらったことを意識したことで、これまでよりもいい打球が打てるようになったと思いました」

そんな白根さんの今後の目標。
それは、指導者としてのさらなるステップアップです。

白根尚貴さん
「野球で始まった自分の人生のようなものなので、いつまでも野球に携わって、いろんなステージの選手を見たいなと思いやっています」

自分自身を育ててくれた野球への恩返しの意味も込め、白根さんは真摯な姿勢で指導者の道を歩んでいきます。