生徒が発した「社会に石を投げる」という言葉の重み

宮田さんは甲山事件をゼミで取り上げた理由について語りました。

(岡山操山高校通信制課程教諭 宮田拓さん)
「私自身も山田さんに出会う前、甲山事件のことを正直知らなかったです。でも山田さんとの出会いで非常に衝撃を受けました。冤罪事件が持っている社会の一つ、闇の深さを感じました。一方で甲山事件の中で山田さんが得られてきた思想の深さに感銘を受けたというのがありまして。自分自身も驚きと感動がそこにあって、それを生徒たちにも味わってもらいたいなっていう、そこが出発点ですね」

山田さんの手記を読んだ生徒の反応について、宮田さんは印象的なエピソードを紹介してくれました。

(岡山操山高校通信制課程教諭 宮田拓さん)
「山田さんは『社会に向かって石を投げている』っていうふうに、生徒の一人が表現したんです。個人に向かって石を投げたらだめじゃないですか。でも社会に向かって石を投げるって本当はやっていかなきゃいけないことなんじゃないかって思います。私自身もその生徒の言葉にすごく気づかされましたし、生徒たちも自分たちの気づきや感想をシェアする中で、だんだん考えが深まっていく、そういうことがありました」

宮田さんは、ゼミ学習に実際の関係者を招くことにこだわっているそうです。

(岡山操山高校通信制課程教諭 宮田拓さん)
「やっぱり生徒に本物に出会ってほしいっていう気持ちはあります。皆さん思いを持っておられるわけじゃないですか。その思いが伝わる、本物のゲストとの出会いは大きいなというふうに思ってます」