胃がん撲滅の「成功モデル」目指す

山岡教授は1997年にアメリカのベイラー医科大学に留学。その後、執筆した論文が「Nature」などの権威ある科学誌に掲載されたほか、アメリカで有名な「グラントR01」と呼ばれる研究予算を獲得するなど、一躍世界から注目される研究者となりました。

2009年に帰国し、大分大学医学部の教授に就任。現在は国際的なプロジェクトを複数担当していて、そのうちの一つが、ブータンでの「ピロリ菌撲滅活動」です。

人口約90万人のブータンではおよそ7割の人がピロリ菌に感染し、胃がんによる死亡率の高さが深刻な課題です。山岡教授は日本政府によるプログラム(SATREPS)でブータンでの胃がん撲滅を目指しています。

具体的には全ての成人を対象としたピロリ菌検査や除菌治療のほか、日本人医師を派遣してブータン人医師への内視鏡の指導育成を進めています。

山岡教授:
「内視鏡医が元々2010年には1人しかいなかったのが、このプロジェクトが始まって8人だったんですが、それが24人まで増えています。これまで、見つからなかった早期がんが見つかってきています。理想としてはブータンからピロリ菌を完全に撲滅することです」