
クマの出没はさらに日常生活を脅かしました。
宮古市田老にある菓子工房「ふくちゃん工房」。泡渕福治さんが経営する店舗兼工房です。
泡渕さんの店は去年もクマの被害に遭っていて、この日は工房内の小麦粉などが荒らされ、1.5リットル入ったサラダ油のボトル1本は中身が無くなっていました。


(ふくちゃん工房 泡渕福治さんの妻・はる子さん)
「買ったばかりの粉を2つやられてしまったの。ぐしゃぐしゃ」
さらにその翌日も。近所の人から大きな物音がすると報告があり泡渕さんの妻が工房を確認すると…。
(泡渕はる子さん)
「鍵をかけてて開かなかったから引っ張ったみたい。すごい力」


引き戸は「く」の字に曲がり、中にあった米粉とサラダ油がまた荒らされていました。
(泡渕はる子さん)
「もうまんじゅう作りはやめようかなと思っています。だって(クマが)何回も来るものね」
しかし被害はまだ続きます。なんと、翌日の朝も。
(ふくちゃん工房 泡渕福治さん)
「けさ見たらこの状態。何頭来るのか、わからないですね」


泡渕さんの妻が入り口に取り付けてあったベニヤ板が外れているのを見つけました。倒れた冷蔵庫の扉は開き、中に入っていた小麦粉や黒砂糖が狙われていました。
3日連続でクマの被害に遭った宮古市田老の「ふくちゃん工房」。その後はどうなったのでしょうか?