2022年の岩手の出来事を振り返るシリーズ「いわてこの1年 2022」。今回のテーマは「クマ」です。
2022年も岩手県内ではクマの出没が相次ぎました。近年は山間部ではなく、「アーバンベア」=「都市部に出没するクマ」の目撃が多発。身近なところで不安が広がりました。

4月、閑静な住宅街が騒然となりました。


(紫波町城山公園に来た人)
「クマの目撃情報があって、『できれば(サクラは)少しだけ見て帰って』ということだった。ちょっと残念だなって」
クマの目撃情報があったのは紫波町日詰の住宅地。近くにあるサクラの名所で知られる「城山公園」は立ち入りが禁止され、駐車場で引き返す姿も見られました。

5月。大槌町吉里吉里の住宅。軒下に置いていた米ぬかが散乱し、たい肥を入れたポリバケツは無情にも壊されていました。これもクマの仕業です。


その5日後には同じ町内の住宅が再び被害に遭いました。親グマ1頭と子グマ2頭が目撃され、物置小屋が荒らされたほか住宅の網戸が壊されました。幸い、けが人はいませんでした。
大槌町ではわずか1週間の間に物的被害が立て続けに4件発生しました。

