■新型コロナ後遺症 「倦怠感」に続くのは・・・

(岡山大学病院 大塚文男副病院長)
「それに続くのが脱毛ですね、髪の毛の脱毛があって、それから頭痛、呼吸困難、睡眠障害、この7つが一番多い症状になります。」
「オミクロン株のあとの後遺症ですと、せきが出たりとか、呼吸困難感とか。急性の症状に応じたような後遺症がくることもありますし、隔離されたことがストレスになったり、感染したこと自体が心に強い負担を生じてそのために眠れなくなったりとか、いろんなさまざまな。」

「その患者さんにおいての経済的なこと、社会的なこと、生活のこと、いろんなことが影響して症状がでていると、そういう傾向があります」


■後遺症に対する治療は?


(岡山大学病院 大塚文男副病院長)
「後遺症に対する特効薬はございませんので、例えば貧血が強い場合にはそれを補う、ある栄養素が足りない場合はそれを補う、呼吸器の症状があったりしびれがあったらそれに対する治療をしていく。」

「いわゆる対症療法といいますけれども、30%くらいの処方は元気を取り戻すための漢方薬、こういったものを使って、患者さんの症状に応じた治療をしていくというのが現状です」

「治り方は時間がかかるんですね、実は。半年くらいしても7割近くの方が通院を継続して、すなわち症状が少し残っていたり。完全に良くなるといった方に関しても半年近く、160日くらいですけれどもかかってしまう。ですから、できるだけ感染しないように、かからないようにすることが大事だと思います」