「2026年は伊達じゃない」

山本:皆さんこの黄色だったり色にときめきながらぜひ『Gのレコンギスタ』を見なおしましょう。このレベルを実現できる素材とか、こういうリアリティというのはどうやって獲得をされていくものなんですか?

富野:僕の場合にはガンダムを40年近くやり続けたおかげで、このくらいの規模を想像することができました。やっぱりアイデアの積み重ねということが絶対的に必要なんです。なんとなくは作れないんです。


現実の世界で言うと、ライト兄弟が飛行機を作ったぐらいまでは、思いつきの一発勝負で具体的に実現ができています。


けれども、今の21世紀から22世紀、23世紀にかけての話は、この『Gのレコンギスタ』が示している通りです。かなり多角的な物事を考えるということをしていかないと、次の発想というのは生まれてこないんじゃないのかなと思っています。

そういう意味ではとても厳しい時代になっていることも事実です。

だけどこれが、人類が伊達じゃない歴史というものを積み重ねてきたからで、その次のステップに行くためには、やっぱりこのレベルで多角的に考え抜かないと、新しいものは浮かんでこないんじゃないのかと思うからです。

そのくらい厳しい時代になっているというのは、これから子どもたちには少し想像してほしいんです。ただ単純に好きなだけでできるものというのは、あんまりないんですよ?

アニメや漫画で言うと「ワンピース」を見れば分かる話で、「ワンピース」の後はなかなか作れないと思います。

山本:新しく感じられるものを作りだすのはプロの目から見ても難しいということですね。技術者という観点から、八坂先生は『Gのレコンギスタ』の宇宙エレベーターを見て感じたことはありますか?