天皇が“膝をつく” はじまりは雲仙の噴火災害

今でこそ馴染みある、被災地で天皇が「膝をつく」という行為。1991年、43人が犠牲となった長崎・雲仙普賢岳での噴火災害がはじまりだという。当時の天皇皇后両陛下(現・上皇ご夫妻)は、未だ噴煙があがる中で現地を訪問。上皇さまはシャツの腕をまくり、ノーネクタイでのぞまれた。おふたりは、体育館の床に膝をついて、被災者と同じ目線で声をかけ続けた。ズボンの膝の部分に跡がつくことも多かったという。昭和から代替わりしてまだ数年だった当時、「天皇が一般国民の前でそんなことを」と、批判の声も多くあった中でだった。
その後、皇太子ご夫妻(現・天皇皇后両陛下)も、避難所などを訪れるたびに同じように膝をついて懇談された。去年、公務で初めて被災地を訪問された愛子さまも同じように懇談。多くの関係者が口にするように、その行動は「祖父母や両親をまねて」ということではなく、自然の発露のように見受けられた。その意味でももはや膝をつくスタイルは「平成流」というより、現代の皇室にとって当たり前となった行動様式と言えるかもしれない。



















