地球3周分に迫る練習量を走り抜いてきて

月間1000km以上の距離を走ることもある過酷な競技生活。これまで地球2周分を優に超え、3周に迫る距離を走り抜いてきた。その事実を改めて知ると細田は笑顔を見せ、これまでの道のりを語った。

憧れの高橋尚子さんと

小学生の頃からリレーメンバーに選ばれ、勝ちたい、1番を獲りたいという純粋な思いから始めた長距離。長野県茅野市にある細田の実家は標高900m程のところにあり、平坦な道がほとんどないという。子どもの頃走っていたコースには標高1200mの地点もあったそうだ。

憧れはシドニー五輪の女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子さん。23年MGC出場選手発表会見の際にはその憧れの人から「高いレベルで安定して走れるのが武器。スピードもあってすごく楽しみ」と評価を受けた細田。レース時の緊張について質問した際は、「自分がしてきた事以上の事を求めないようにしようと。いつもの8割ぐらいで勝てる練習を日頃の練習で意識して、調整が間に合わなかったとしても私は勝てるんだぐらいの気持ちでいれば、当日すごく楽な気持ちでいられます」とアドバイスを受けた。

細田:オリンピックで金メダル獲っている姿を見て、すごく印象的でかっこいいなって思っていて。高校時代は1年の3分の2ぐらいはずっと怪我をしていて、夜とかに本を読みながらバイクを漕いでいたんですよ(高橋尚子さんの恩師、小出義雄さんの著書)『君ならできる』(幻冬舎)という本だったんですけど、読んでいけば読んでいくほど「すごい」と思っちゃって、これぐらい突き詰めなきゃというか。自分ができるのかなみたいな部分もあったし、怪我がすごく多かったので、すごく遠いと思っていて。(当時の高校の)先生に「自分で無理って諦めたらそこで終わりだから。やろうと思ってやらないと夢には近づかないよ」と言ってもらったので、そういうきっかけもありましたし。本当にみんなが憧れる方とお話ができたりする機会もあって、嬉しかったというのは素直なところです。