リベラルの体質への疑問や反省も

さらに中道のリベラル体質に対する疑問も生じている。

衆院の東京21区から中道公認の新顔で立候補し、自民党候補に敗れた鈴木烈元東京都議は選挙後、自身のFacebookに次のように記している。  

「私は中道の今回の敗因、SNSや新党ばかりに帰すべきでないと考えています。まして若者有権者批判など、天に唾する行為です。私は、かねてからの立憲民主党、いや日本のリベラル派の課題が劇的に噴出した結果と感じています。

我々の敗北は、トランプ旋風に屈したアメリカ民主党の敗北と相似形です。高尚な憲法論議や多様性論議に安住し、没落する中流階級の悲鳴に耳を傾けて来なかった。

増えない賃金や拡大する格差。不公正な非正規雇用、奨学金返済の重圧、シングルマザーの生地獄、経済格差を原因とする非婚化等々。経済問題に向き合わず『市場原理主義/自己責任論』という保守派のビジョンに代わる説得力のあるビジョンや政策を示すことが出来なかった。

私はこの焼け野原の中から、日本の『リベラル2.0』を打ち立てることに尽力したいと思います。否定より立論。本気で政権交代可能な二大政党制を目指すなら、代替案を示す必要があるはずです」

鈴木氏と同様に、立憲民主党から中道に引き継がれたリベラルの体質が有権者から見透かされたという反省の声は中道の関係者から聞かれる。中道で当選した議員の一人は「働く者の声に耳を傾けると言っても、連合などに所属する正規労働者の声ではないか。非正規労働者には、既得権益を守っているにすぎないと映った」と語る。