「選挙期間中は間違いなく“バブル”」収益化の実態

「誹謗中傷が過激化する背景には政治系動画の収益化がある」。そう指摘するのは、YouTubeで数万人規模の登録者がいる男性だ。政治系チャンネルを運営している。

政治系ユーチューバー
「収益目的のチャンネルは信条というより、儲かるところを追いかけていく。『政治がどうなろうと知らないよ』というような感覚で収益目的で動画を作っている人も結構いる」
「どうしても極端な動画が多いと思う。それは賞賛するか批判するかのどちらかで、曖昧な意見というのはどうしても埋もれていってしまう」

村瀬健介キャスター
「『分断』みたいなものを増幅させるようにも思えるが?」

政治系ユーチューバー
「良いか悪いか“どっち派だ”みたいな形で動画が作られる。そういう意味では分断が生まれやすいという傾向がある」

選挙中、最も収益の上がるコンテンツは“高市氏を絶賛する動画”だったという。

政治系ユーチューバー
「選挙期間中は政治チャンネルにとって間違いなく『バブル』。2週間でがっつり稼ごうと思ったら、100万円とかは堅く、普通に稼げる」
「参院選であれば、参政党だったり国民民主党だったりと、ある程度、山はありつつ分散していた感じがあるが、今回は完全に『高市さん・自民党』というところがはっきりしていた」
「保守系っぽい視聴者が、参政党の動画や高市さんの動画を再生する傾向が高いが、分散していたのが(高市総理に)一極集中みたいなイメージ。すごく分かりやすくトレンドが来ていた」

男性は選挙期間中、一切動画を投稿しなかった。収益を目的とした過激な政治系動画が結果を左右しかねないと疑問を感じたからだ。

今回、政治系動画に新たな傾向が見られたという。それが…

政治系ユーチューバー
「衆院選のトレンドとしてはAI動画がめちゃくちゃ増えた」

出回った生成AIによる映像の中には、中道改革連合のロゴが改ざんされ、中国を想起させるものもあった。

村瀬健介キャスター
「なぜそんな動画をAIでわざわざ作る?」

政治系ユーチューバー
「それはもちろん収益のため。言ってみれば一番良いアングルで一番いい絵の動画を作れる。ある意味、収益にすごく繋がりやすい動画を作ることができる」

男性は「政治系動画の収益化を禁止すれば、問題のある過激な動画は減る」と主張する。

政治系ユーチューバー
「『政治で金儲け』ってイメージも悪い。そういうふうに何かを捻じ曲げるではないが、1を2にしていたり、2を4にしたりと影響を与えていることはあると思う」
「自分が応援している政党のものを出すとか、そういうことは『表現の自由』。お金儲けが根底にあってそういう問題が起きているのだったら、それを正すべきではないかと」

今回の選挙で見えてきた「課題」は他にもある。