完全養殖への道【第3章】地震・全滅…それでも前へ

2023年には3万尾以上の稚魚の生産に成功しましたが、2024年元日の能登半島地震で富山実験場の水槽や配管が破損してしまい、ノドグロの一部が死んでしまいました。

また、飼育する過程で全滅してしまうことの繰り返しで、とても苦労したといいます。

近畿大学水産研究所 家戸敬太郎所長:
地震の時は、生き残った魚を、とにかく殺さずに飼い続けようということで、頑張ってスタッフと一緒に対応しました。
それぞれの出来事に対して原因をしっかり考えて、対策をとっていくというスタンスでずっと臨んでいました。

弁護士 八代英輝:
卵から成魚になるまで期間はどれぐらいかかるんですか?

家戸所長:
天然の魚の情報だと4年以上かかるとされていたんですけど、今回3歳魚から卵がとれたので、「ふ化してから3年で卵がとれる」ということがわかりました。
これから3年のサイクルを回し続けるということになります。

また、人工ふ化したノドグロはほとんどがオスで、メスの比率は3%程度とされています。

家戸所長:
最初はどうしたものかと諦めかけていたんですけど、たくさんの魚を残すことができるようになったので、例えば3%でも1000匹いれば30匹がメスということになります。そういう対処で今回卵をとることができました。