“白身のトロ”とも呼ばれる高級魚「ノドグロ」を、身近なものとして食べられる日が来るかもしれません。
近畿大学は、人工的にふ化させた稚魚を育て、次の世代まで誕生させる「完全養殖」に成功したと発表しました。
成長が遅く光や音に敏感な深海魚のため、これまで難しいとされてきたノドグロの養殖をどのように成功させたのか、近畿大学水産研究所の家戸敬太郎所長に聞きます。

“近大マグロ”に続き“近大ノドグロ”

恵俊彰:
完全養殖成功おめでとうございます。先生、やっぱり大変でしたか?

近畿大学水産研究所 家戸敬太郎所長:
大変なこともあるんですけど、チャレンジ精神で何とか楽しくやりました。

近畿大学というと“近大マグロ”が有名ですが、マグロの完全養殖に成功したのは2002年のことでした。
その後、2023年にニホンウナギの完全養殖に大学で初めて成功。そして2025年10月、ノドグロの完全養殖に世界で初めて成功しました。
近畿大学が完全養殖に成功した魚は、今回で30種目となります。

「ノドグロ」は、脂のりの良さから、“白身のトロ”とも呼ばれる高級魚で、主に北陸から九州の日本海側に生息しています。
例年、冬場は身が締まって大きなノドグロが水揚げされていましたが、今漁獲量が減っています。
背景にあるのが、気温の変化です。海水温が上昇しノドグロの生息地が北上しているのです。