近大が成功した「完全養殖」とは

「完全養殖」は、人工的にふ化させた稚魚を育て、次の世代まで誕生させることを指します。
≪ノドグロ養殖の流れ≫
新潟上越沖で採取した卵を人工ふ化させ、「親魚」という繁殖可能な魚に育てる
【1】卵をとり、人工授精・ふ化させる
【2】完全養殖の稚魚に育てる
【3】育てた稚魚を、また親魚として育てていく
近畿大学は、【1】~【3】をサイクルとして確立しました。
恵俊彰:
この中で一番困難だったのはどの辺りでしょうか?
家戸所長:
よくわからない魚だったので、まずは卵をとるところから苦労しましたし、卵から稚魚に育てるのも非常に難しかったですし、最終的に成熟させて卵を取るというステップでも結構苦労しました。
完全養殖への道【第1章】育てる以前の“壁”

ノドグロ養殖の研究がスタートしたのは2015年。
まず、「卵の確保」に苦戦しました。
ノドグロは深海魚なので、100mを超える水深から船に引き揚げる際に、弱ってしまいます。
新潟県糸魚川市の漁業者に協力してもらい、良い卵をとれる海域や時間帯を模索し、船の上ですぐに採卵する工夫もしたそうです。
家戸所長:
最初は卵がとれなかったんですけども、産卵時刻と漁業者が操業する時刻がずれているんじゃないかと考えて、ちょっと時間をずらして漁に出てもらったんですね。それが一つ大きなポイントでした。














