「加害基地にならないことを願う」“巨大防衛施設”計画に東洋一の軍港だった呉市の住民は

1兆円以上をかけて巨大基地化が進む、鹿児島県の馬毛島。
南西諸島では、台湾有事を念頭にミサイル基地の建設など、防衛力が強化されている。

人口約19万人の広島県呉市。「海上自衛隊呉基地」に隣接する製鉄所跡地。今、ここでも巨大な防衛施設が作られようとしている。
防衛省は、地域の防災拠点などの役割も兼ねる「複合防衛拠点」だとしている。
呉基地では2025年、陸・海・空の自衛隊からなる共同輸送部隊が編成され、新型の潜水艦なども配備された。
こうした動きに、呉市の住民からは、反対の声も上がっている。

呉の町で生まれ育った西岡由紀夫さん(70)と森芳郎さん(83)。建設に反対する理由は…
森芳郎さん(83)
「火薬庫であるとか、あと無人機の製造をするとか」

防衛省が2025年3月、新たな巨大防衛施設の建設計画の内容を明らかにした。中には継戦能力向上のための火薬庫や、ドローンの製造施設が含まれている。
村瀬健介キャスター
「防衛省の説明は足りている?」
西岡由紀夫さん(70)
「全く足りていない。一応資料が1枚出て、1、2行説明がついてるものが出てる。具体的にどうなっていくのか、まだ全然分からない」
戦時中、東洋一の軍港だった呉は、度々アメリカ軍による空襲の標的となり、市民約2000人が犠牲になった歴史がある。

森芳郎さん(83)
「呉が全国的にも狙われるような施設が沢山できてきている。空襲で同じように焼け野原にされるのでは」
西岡由紀夫さん(70)
「今も軍事拠点には間違いはないが、これまでのような専守防衛に限っていくような形ではなく、加害の基地にならないことを願っています」

















