トラックとマラソンの両立を目指す山﨑
山﨑はクイーンズ駅伝で、後半の長距離区間である5区(10km)に起用された。学生時代はインカレの1500m、5000m、10000mで優勝や日本人トップを占め、23年のユニバーシティゲームズ(学生の世界大会)では5000m銅メダルを獲得。駅伝ではトラックのスピードを生かせる前半区間出場も予想されていた。積水化学の選手層が厚かったからではあるが、今後ロードでの活躍が期待されることも考慮しての5区起用だったようだ。
トラック型の選手と思われているが、実はマラソン志向の強い選手。そもそも走り始めたきっかけが、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんの書籍を読んだことだったという。
「小学校で初めて読書感想文を書いたのが、高橋尚子さんの書籍でした。当時は水泳のクラブに入っていましたが、6年生の持久走大会で優勝して、長距離って楽しいと感じて中学から陸上競技部に入りました」
そしていよいよロードにも、本格的に進出する。「将来マラソンをするために、現状を知りたいと思っています。初ハーフなので失敗しても、課題ややるべき練習が見えたらいい。不安よりも楽しみの方が大きいです」。ここまでの練習と、レース展望については以下のように話している。
「12月から距離走にも取り組んで、年末に故障で中断した期間もありましたが、最近はしっかり戻して来られています。5kmまでは上りでタイムがかかってしまっても、そこからは(1km)3分20秒切りで行きたいと思っています。過去の成績を見ても後半上げて、押し切っている選手が上位に入っています。15、16km以降が勝負になってくると思うので、15kmまで余裕を持って走りたいです。1時間10分を切れるようにしたいですね」
マラソン志向だが、「ロサンゼルス五輪まではトラックと両立させたい」と山﨑は言う。目指しているのは、トラックのスピードをロードでも生かすことだ。実業団ハーフでは「トラック仕様の走りが体に染みついてしまっている部分があります。そこを上手くロードに落とし込めるようにしたいと思っています」という。山﨑のトラックとロードを両立させる挑戦が始まる。

















