東京選挙区の情勢にみる「野党分裂」と「立憲支持層の動向」
今回の選挙ではある傾向が見て取れるという。野党側の候補者が同じ選挙区に乱立する「野党分裂」の状態だ。これは「野党共闘の前の状態に戻ったような状況だ」と市澤デスクは指摘する。
特に国民民主党が、公示直前に50人以上の候補者を新たに小選挙区に立てていて、結果として中道の候補と競合するケースが多くなっている。「中道と国民民主の選挙区調整が、今回はうまくいかなかった」と市澤デスクは指摘し、これが野党票の分散を招いていると分析する。

この傾向が顕著に見て取れるのが、東京8区(杉並区)。情勢としては、自民党の門寛子氏と中道の吉田晴美氏が接戦となっている。前回は野党共闘で一本化した吉田氏が勝利したが、今回は国民民主党やれいわ新選組なども立候補し、野党票が分散する「野党分裂」の状況になっている。

一方で東京18区(武蔵野市・小金井市・西東京市)を通じて見えてくるのは、立憲支持層の分裂の恐れだ。序盤情勢は、自民党の福田かおる氏が中道の松下玲子氏に対してやや優勢だという。松下氏は原発再稼働反対が持論で、中道改革連合の安全保障やエネルギー政策に、従来の支持層の一部が離れる可能性もあるという。
「立憲支持層の中には、特に原発や安全保障の問題で中道に対して疑問を持つ人もいる。立憲に選挙協力してきた共産党支持層も中道には非常に厳しい態度で、今回は協力をしないと明言している人もいる」と市澤デスクは解説する。

















