量刑判断のポイント「どんな行為をどんな気持ちでしたか」

そもそも裁判における「量刑」は、どのような基準で決定されるのでしょうか。川﨑弁護士は、裁判員へ説明する際のポイントとして、行為心情の二点を挙げます。

(川﨑弁護士)
「裁判員には『どんな行為をどんな気持ちでしたか』ということが大事なんだ、とよく説明されます。殺人事件と言ってもいろいろな種類があるなかで、『どれぐらい危険な行為を、どんな悪い気持ちでやったのか』というのが量刑を決める重要なポイントです」

 今回の事件は山上被告の行為が『危険である』ということは明らかなので、その一点をもって「無期懲役になるというのはおかしくはない」。
 問題は『どんな気持ちだったか』。前述の原則に照らしたときに、被告の犯行時の気持ちが、納得とは言わずとも『それはちょっと斟酌しようかな』と思えるかどうかがポイントとなっていたのではないか、ということです。