居酒屋で学生カップルと「ピッタシカンカン!」

――久米さんとの「一番の思い出」を教えてください。

彦いち: 庶民派・久米宏の一方で、「レモンサワーを飲んだことがない」ということで、場末のモツ屋さんで初レモンサワー祭を開催したんです。4人がけのところに6人でダークダックス状態(※スペース効率化のために客が半身で詰めるスタイル。コーラスグループ「ダークダックス」が斜めを向いて歌っていたことに由来)で座って。

隣の知らない学生カップルとも会話をしてたら、久米さんの発案で、学生カップルの女の子の「名前当てゲーム」をする流れになったんです。

久米さんのマネージャーが紙を切って、ひとりずつ名前を書いてって当ててゆく。企画・司会が久米さんです。

「ブブー、違います」とか久米さんがやっていると、カップルの男の子が「このおじさん、回し方うめえ…」ってつぶやいて。途中で正体に気が付いたみたいなんですけど(笑)

それで、当たった瞬間に久米さんが叫んだんです。

「ピッタシカンカン!」

狭いモツ焼き屋で、ほかのお客さんたちからも一斉に拍手が起きました。

久米さんは、反戦でもエンタメでもその場の温度を2度上げてくれる人です。

その飲み会がお開きになって、久米さんのためにマネージャーがタクシーを止めたんです。そしたら、その学生カップルが乗っていっちゃったんですよ。

久米さんは「乗ってっちゃったのー?」ってケラケラ笑っていました。