ラジオで見せた「想像力」のエンターテインメント…ニューヨーク生中継

――一方で、エンターテインメントへの思いも強かったそうですね。

彦いち: 「ラジオなんですけど」で伝説的だったのは「ニューヨークからの生中継」という回です。

本当は日本のスタジオにいるんですよ(笑)。でも「今日はニューヨークから生中継です」って言い張って、現地の雑踏の音や効果音を駆使して。

スタジオの中で、僕が「いまカーネギーホールのステージにいて、英語の小噺と南京玉すだれやります」とか言って。途中でリスナーさんにだんだんバレはじめるんですけど(笑)

「湘南からの生中継」もやりました。映画『ラヂオの時間』みたいに、あずきを使って波の音を出したりしてね。

――久米さんはどんな様子でしたか?

彦いち: もう、本当に楽しそうでした。「ラジオは音だけで想像力をどこまで掻き立てられるか」という挑戦で、最高のエンターテインメントでしたね。

すぐにバレるんですけど、それも含めてリスナーも「またやられたよ!」と楽しむ。そういう「関係」を作るのが上手い人でした。