■カジノの資金源は「日本人信者の献金」

では、カジノの資金源は何なのだろうか。

現役の古参信者資金源は日本の信者の献金です」



現役の古参信者が見せてくれたのは教団の内部文書、日本人信者らの献金の詳細が記された“ラスベガス献金リスト”だ。

「LIST OF PERSONS FROM JAPAN TO LAS VEGAS(日本からラスベガスへ渡った人のリスト)」と題され、日本人信者らの名前と、出入国の年月日、献金額がドルで表記されている。

2009年から2011年までの約3年間のもので、リストに名を連ねた信者らは1256人。献金の総額は約951万ドル、2011年のレートで換算すると日本円で約7億6000万円だ
この資料は、カジノの資金源が信者からの献金であることを示すために、教団がアメリカの税務当局に提出したものだという。

このリストに名前が載っていた男性が取材に応じた。

ラスベガス摂理に参加した元教会長「知らなかったですね。ギャンブルをしたことは」

■「足りない場合はカード…借金で」

統一教会の教会長だった男性。今は教団から離れているが、かつてラスベガスツアーに参加した1人だ。参加した信者たちはみな、多額の現金を持参したという。



元教会長「現金を封筒で持っていく。封筒の中に入れてポケットやカバンに入れて直接、献金を持っていく」

私たちが入手した“ラスベガス献金リスト”では、1人あたり平均7500ドルを献金したことになっている。当時のレートで100万円を超えない額になっていた。


元教会長「税関に引っかからない程度の献金額ではなかったかと思う」

膳場キャスター「献金額は自分で決めるんではなくて、教団からいくらというふうに指示される?」

元教会長「はい」

現金を移動させた記録が税関などに残らないことから、教団ではよく使われる献金手法だという。また教団関係者によると、金はラスベガスに建てられた「天和宮」という教団施設の大きな金庫に保管されたという。